それとなき ひと日なりとも かへりみて ふみに残して ためしとはせむ
引っ越しの をりにいでたる ふるきふみを しまふついでに よみかへすかな
引っ越して ふつかみかへて けふもまた もののならびを すゑかへにけり
梅咲きて 桜はいまだ 咲かぬまに グリーンピースと めばる食ひけり
引っ越して うれしきことは 朝の日の 明るきことと シャワーなりけり
新聞の 勧誘の来て 三枚の タヲルもらひて 六ヶ月なり
いとしもは 悪くはあらぬ 新聞と 思へばをれて またも取るなり
あたらしき ことと思ひて することは おのれに先に 飽きの来るなり
窓の上に うつる光は ガレージに はいる車の 照らすなりけり
ときをりに 思ふごとくに 冷蔵庫の しづけき夜に 音うなるなり
暖かき 春の朝なり ストーブや こたつつけでも いと寒からず
詠草
道の上 車の上と わかたずに ふりしく花に みなおほはれつ
花にのみ 馴れにし目には もろもろの 木々の若芽も うれしかりけり
詠草
なつかしき かほもみまほし 過ぎし日に 見てしおもかげ おぼろなるゆゑ
野のつたの 軒の網戸に 伸びたるが 窓を開くれば ほとけ落ちたり
夏の間に かび覆ひたる 皮バンド 針のめぐりは 狂はざれども
くちぶえの うそぶかれけり ほほづゑを つきてつくゑに むかひゐたれば
ひとのめに いかにうつりて あるわれぞ われひとりのみ あらじとおもふに
詠草(俳句のようなもの)
ドイツ語も今日の講義で終わったよ
寒いので沸かしたお湯で顔洗う
寒いので帰ればこたつにすぐもぐる
詠草(俳句のようなもの)
冬の夜こたつに入ると寝てしまう
友達のノートのコピーをコピーする
午前二時することないからもう寝よう
あくる朝あさイチある日は気が重い
コンタクトとったらあとはねるだけだ
引っ越して朝はゆっくり寝られるよ