食卓と小榻

菅茶山『筆のすさび』巻之四「旧習改めがたき事」に

柴野先生に食卓(しつほく)と小榻(せうたふ)四つをおくる人あり。(中略)その具にて七宝羹を饗せんとて数人を招かる。(中略)その榻に踞して対酌す。

とある。卓袱(しっぽく)とは円卓で食べる中華料理のこと、長崎に伝わって今も残っている。

小榻だが榻(しぢ)と言えば牛車に人が乗り降りするときに使う踏み台、もしくは轅(ながえ)を置く台のことだから、小榻はおそらく、椅子というよりは、背もたれのないこしかけのようなものではないか。榻は床几(しょうぎ)とも言うようだが、床几にも背もたれは無い。

七宝羹は要するに八宝菜のようなものであろう。

菅茶山は主人柴野先生と、尾藤博士という人と、三人でそのテーブルと椅子で飲食していたが、主人がいない間は、椅子からおりて床に寝転んだ、生まれつき慣れないことをすると疲れる、という話で、当時の日本人にはこうして食卓を囲んで食事をすると疲れたという話。

卓袱、食卓、どちらもテーブルのことで、「しっぽく」と言うことがあったのだろう。

浅草の土曜の朝

土曜日の朝、7時くらいに浅草場外馬券場の前、六区ブロードウェイ商店街を通ると、まだひと気は少なく、空気もまだすがすがしく、タバコ臭くもないが、なんとなくピリピリとした空気を感じる。制服の上に防寒のコートをはおり明らかに職務中とおぼしき人たちが二人か三人くらいで一組になって通りを巡回している。浅草パークホールビルというホテルのような、オフィスビルのようなよくわからない建物からぞろぞろと20人弱の警察官のようないでたちの人たちが向かいの場外馬券場へ歩いて行く。あれは警察官ではなくて場外馬券場の警備員であろう。前日から泊まりがけでここ浅草にいて、その仕事始めなのだと思われる。これから浅草では土日二日にわたる狂乱の宴が始まるのだ。つくばエクスプレスA1出口脇にある弁当屋デリカぱくぱくも店先に弁当を積み上げて朝7時から客が来るのを万全の態勢で待っている。

これがもう9時くらいになると続々と競馬ファンらが出勤してくる。地下深くに作られたつくばエクスプレス駅から長蛇の列を作ってエスカレーターに運ばれて続々と人が地上にあふれ出してくる。

競馬の何がそんなに面白いのか私にはさっぱりわからない。いろんな人になぜそんなに競馬が好きなのか、聞いてみるのだが、よくわからない。そもそもそんな儲けている人もいないようだ。中には競馬のプロがいて、現金で国税庁にバレないように大金を動かしている人もいるのかもしれないが、そんな人はごく一部であって、ここに集まってくる人たちのほとんどは損しているに決まっているのである。株のほうがまだ儲かる可能性はある。というかやり方次第で株ならば確実に儲かる方法がある。競馬にはそれはあるまい。かなりの部分が偶然性でできているからで、確実性が高いギャンブルといえばまだパチンコの方がましだろう。競馬で儲かるはずがない。

飲み屋で会ったある女性は、お酒を飲むと体を壊すかもしれないけど、競馬は体に悪い影響なくてお酒を飲んだときと同じくらいハイになれるからやるんだと言っていて、なるほどなと思った。

浅草に場外馬券場がある必然性、なくてはならない理由があるんだろうか。渋谷にも場外馬券場があるはずだが、渋谷でも同じような状況なんだろうか。渋谷も浅草もとにかくどこか別のところへ移設するなんてことは考えてもいないのだろうか。

そうした殺伐としてタバコ臭くていかがわしい雰囲気が蔵前から浅草、山谷のあたり一帯、日曜の夜まで続くのだった。

浅草の店には勝ち馬投票券、つまり馬券を置いている店が多い。土日はたいていの店が競馬中継する。実に多くの人が路地にテーブルや椅子を並べて競馬を観戦している。相撲のあるときは相撲中継を見ている。

競馬を面白いと感じるのはホモ・サピエンスのバグなのだろうか。アーリア人にせよモンゴル人にせよ馬を乗りこなすことによって交易し戦争に勝利し、子孫を大量に残した。馬乗り好きな遺伝子がそうでない遺伝子を淘汰して残ったせいで人は競馬に理由もなく、無意識に魅了されるのではなかろうか。

浅草パークホールビルはJRAの事務所や駐輪場などが入るオフィスビルなのだそうだ。やっぱりね。確かにこの建物の2階と地下には謎の駐輪場がある。無料らしいが、通勤客が利用しても良いのだろうか。つくばエクスプレス駅にも駐輪場があるがこちらは有料である。浅草辺りは地面が平らだからものすごくたくさんの人が自転車に乗っている。運転マナーも決して良くはない。極めて危険だ。坂が無いからまだなんとかなっている。

デリカぱくぱくって向島にもあるんだなあ。あと青戸と足立にもあるようだ。

越生の梅干し

越生には越生梅林というものがあるというのは昔東上線沿線に住んでいたのでなんとなく知っていた。小田原には曽我梅林というものがあって、熱海にも熱海梅林というものがあり、梅林のあるところはだいたい梅干しが名物なので、越生にも梅干しがあるのかなと思ったらやはりあった。

これが安くてうまい。大粒で20粒くらいで1000円いかないくらい。塩と梅の実しか使ってない本格的な梅干しで1粒50円はかなり安い(追記。この梅干しは農家の人が自宅で作って市場で売っていたものだというので、多少安いのは当たり前なのかもしれない)。

しかもこの越生の梅干しは、あまり塩辛くもなく酸っぱくもなくそれでもちゃんと梅干しの味がして、皮も薄くてやわらかくて、おいしいのだ。

昔ながらの梅干しとか言って売られているものはやたらと塩分が高くて22%とかある。なるほど昔はそうした長期保存用に塩辛い梅干しを作っていたかもしれんが、今はそんなことする必要なかろう。

今スーパーで売られている梅干しは、いわゆる調味梅干しというもので、蜂蜜を入れたり、出汁や鰹節を入れたりして味を調整しているからほんとうの梅干しの味というものがわからなくなってしまっている。たぶん塩と梅だけで梅干しを作っても簡単にうまくはならないのでいろんなものを足してごまかしているのだ。越生の梅干しみたいにシンプルに塩味も薄くして酸っぱさも控えめにしてしかもちゃんと梅干しの味がするほんものの梅干しを作るってのはたぶん超絶技巧なのだと思う。すごく熟成期間なんかも絶妙に管理しているのではないか。こういうものが出回れば普通の梅干しなんて食べられたもんじゃないと思う。安くてほんとうにおいしい梅干しを食べているのは実は埼玉県民、或いは越生に近い群馬県民なのかもしれない。

だがしかし越生の梅干しが安くてうまいことがばれて需要が高まったら値段も上がってしまうに違いない。越生の梅干しはこれからもずっとこのままでいてもらいたい。

越生はしかし池袋から東上線で行くにも一時間半はかかる。いかにも遠い。池袋あたりで越生の梅干しは売られているのではなかろうか。

浅草近況まとめ

浅草に越してきて便利なのはエキミセのニトリ、セリア。近頃私は本屋には滅多に行かないのだが、エキミセに入っているくまざわ書店もかなりでかくて良い感じ。あとはROX館に入っている無印良品。ダイソーは錦糸町まで行ったほうが良いらしい。浅草周辺のダイソーはどこも狭い。スカイツリーのダイソーも狭い。

飲み屋で無難なのは、まずはみんなの味方ほていちゃん。鳥きち。鳥椿あたり。このへんはまったく気兼ねなく入れて、禁煙で、しかも混んでて入れないということはあまりない。ただし鳥きちはかなり狭い。地下街の天才やきそばは一度行ってみたら良いと思う。同じく地下街に最近できたドライブイン電電はまあまあ面白い。寿町4丁目のコトヨンも良いと思う。ほかにおすすめの店がないわけではないがここに書くのはやめといたほうが良い気がする。

新御徒町の佐竹商店街の佐竹や。できたばかりでネットにほとんど情報が無いと思う。昼飲み、立ち飲み、ジビエ料理となっているが、実は何曜日にいつからやっているかよくわからない。店長が気まぐれすぎてたぶん当分決まらないと思う。18時以降に行くのが安全確実。

かぶら屋、ここもチェーン店。東上野店は15:00から。

山谷にある紅豆(あづき)という店はすごく気になるのだが怖くて入れない。しかしドライブイン電電の店員はその店を良く知っているという。どうしよう。一度くらいは行ってみるか。上記、紅豆以外はすべて禁煙。

ドライブイン電電が地下街の通路に一番はみ出してテーブルとベンチを並べている。その次にそのとなりのタイ飯屋。通路にものを置くと怒られるらしい。しかしドライブイン電電の前の床は一番水漏れしているので、かわいそうだから(或いは水漏れを掃除する代償として)許されているのかもしれない。

洋食屋はロッジ赤石と聚楽には行った。

スーパーは、ライフ、OK、東武ストア、マルエツ、シマダヤ、ハナマサなんかを適当に巡っている。ROX館に西友、三平ストア、あと雷門にオーゼキがあるがまだ行ったことがない。茶碗などは土産物屋やスーパーにも売っているがたぶん合羽橋まで行ったほうが良い。山谷にある業務スーパーはすごく殺風景でほとんど倉庫。あとは吉原のBig-A。ココカラファイン。デリカぱくぱく。アジアマート。日豊アジア物産などにはときどき行く。

浅草寺には至るところに喫煙所がある。喫煙所を避けて浅草寺を縦断するルートは、多少くねってるが無いわけではない。しょうがないのでそこを通るとするか。

ひさご通りのアーケードにはいつもクラシックが流れている。ただし昼間だけ。

楽天ポケットモバイルwifiルーター続報

楽天、やはり安いだけのことはある。しかし、多少金を出して、auやdocomoにしたからといって、いわゆるポケットwifiというものの安定性には限度があるのだろう。24時間連続接続というものにはもともと向いてないのだ。実質的な回線速度は下り上りともに50Mbps程度だと思う。youtubeならバッファリングするから大して問題にはならない。オンラインゲームのレスポンスには問題があるかもしれない。回線が混んでて遅くてもオンラインゲームには有線のほうが良いのかも。

昼間よりも夜中の方がネットが切れることが多いのは、深夜にメンテナンスをしているせいではなかろうか。

ネット環境がだんだんに良くなっているのは間違いないのだから、ポケットwifiに関しては今後さらに投資してもらい、通信を快適にしてもらうしかないのではないか。

エアコンのフィルター掃除

廊下がなんだか臭いんですよ。最初はタバコの匂いかと思ったんだけど、タバコとは微妙に違う。何かの生活臭。古いマンション自体に染みついた何かの匂い。廊下か排気口から匂いが入ってくるのかと思ったら、閉めきった部屋の中でもときどき匂う。

エアコンを空けてみるとフィルターにめちゃめちゃ埃がたまっている。

いくら残置物とはいえ、部屋を貸すとき、入居前にフィルターの掃除くらいしといてくれよーと思いつつ、フィルターをやぶかないように優しく洗う。

その結果。エアコンの効きがまるで違う。ガンガンあったまる。エアコンが古いせいではなかったのだ。フィルターが目詰まりして空気が吹き出してなかったんだー。ひでえなあ。

特売

例の吉原のど真ん中にあるBig-Aだが、最近毎日朝9時から特売をやってるらしくて、店自体は朝7時からやってるんだが、特売品を買う人だけが、店の外まで行列している。今日の特売というのがおかめ納豆58円、トイレットペーパーW 12ロール198円。確かに安い。並びたくなる気持ちはわからんでもないが、タバコふかしながらチャリンコこいできたおっさんなんかが並んでいるのでああいうところには並びたいとは思わない。ともあれああいう人たちがここら吉原の近隣住民なのであろう。山谷辺りから来たのかもしれない。

ま、ともかく朝9時は混むしその後は客引きがウザイのでこの店には朝7時から8時くらいに行こうと思う。

ちなみに例のベトナム米はもう売り切れていた。

この店は洗剤やシャンプーなどはあまり品揃えもよろしくなく安くもない。そういうものはドラッグストアで買うべきだと学んだ。とりあえずマツキヨココカラのアプリを入れた。

浅草には観光客向けに安くて良い茶碗を売る店がある。こんどラーメンどんぶりを買おうと思う。

なお楽天wifiルーターだが、安定しているとはまったく言いがたい。

浅草はやはり楽しい

昨日は多少ネガティブなことを書いてしまったがやはり浅草は楽しい。しかしながら、非常に気を使う、堅苦しい店があることも事実で、それなりに値は張るし、気を使いつつ値が張っても通おうという店があるのは喜ばしいことではあるがそれはそれで気疲れしてしまうし、贅沢な悩みともいえる。そういういわば一流の店が自分ちの近所にいくらでもあるのだから。そういう店にはふつう遠路はるばる何か特別な日にしか行かないものであろう。

ふだんはスーパーで総菜を買ってきて部屋で飲もうかという気にもなる。そのほうが気楽だ。

松屋浅草の6階ワンフロアがニトリでそこで食器棚を買ったのだが、その棚がいろんなことを一挙に解決してくれて非常に快適になった。その他もろもろもやっと片付いてきてなんとかなってきた。あとは服を一度全部洗濯したい。

松屋浅草のセリアもかなりでかい。無印良品は浅草ROX館にでかいのがある。ダイソーはあちこちでかけてみたがでかいのはなかなかない。錦糸町に東京で最大のダイソーがあるそうなんで、今度行ってみようかと思っている。

Rakuten WiFi Pocket Platinum

浅草に部屋を借りてネットを引こうとしたのだが、いろいろめんどくさいらしかった。ニューロ光はマジで速いらしい。しかしマンションごとにルーターを設置しなくてはならないらしく、既に設置済みなら良いとしてまだ設置されてないマンションの場合には一から大家さんと交渉になるらしく、まあほぼあり得ない選択肢と言えた。

GMOだとマンションごとに設置するのではなくてどこかから光ケーブルを引っ張ってくる共有型らしいのだが、それはそれとしてめんどくさいらしかった。

それでスマホはauを使っているのでauモバイルとかau WiFiのようなものはあるかと調べてみたらあるにはあるがかなり割高なものであることがわかった。

楽天モバイルのWiFiは安い。調べれば調べるほどめちゃめちゃ安い。GMO WIMAXだと端末代も24ヶ月使えば実質0円だとか、最初の月だけ1275円で次の月から4370円とか言ってて、全然安くねー。

楽天WiFiは端末代1円。通信費はデータ無制限で2980円/月。下り150Mbps、上り50Mbpsと決して早くはない。GMO WIMAX +5G だと下り4.2Gbps出るらしい。公称では。しかしまあこれまで野田のアジトでは120MbpsのJ:Com回線を使ってきたので、それよりかは速い。また実測値だと 4.2Gbps なんてまあほぼ出ない。都心で 70Mbps という実測値もネットではみる。楽天WiFiで実質 100Mbps くらい出てればほぼ問題ないんですよ。

auの使い放題プランなどもあるわけだが値段はともかくとしてテザリングが月に60GBまでというのが痛い。Fallout76のアップデートなんて1回で50GBくらいあるのはザラやで。

てわけでポケットWiFi、今最強は楽天だ。有線で光なんてやってる場合じゃねーって結論に達した。実際使ってみてほとんどまったく不満はない。しかも、いつ止めても良い。2年間しばりとかそんなもの一切ない。実にすがすがしい。

よその会社がどこもこの値段設定でやってないってことは、たぶん楽天はまったく儲かってないと思う。つまりめちゃめちゃお得ってことだ。ドコモ、au、ソフトバンクに追いつき追い越そうと意気込んでいる楽天にしかできない、楽天しかやらない戦略だ。みんなもはよ楽天使えやと言いたい。

あと、2月6日にネットで申し込んで2月9日にはSIMとルーター送られてきて使えるようになった。ちょっぱやくね?いちいちショップで手続きしたり審査を長々待ったりしなくてもいいんだよ。

最近自分の中で楽天に対する好感度がどんどん上がってる。楽天トラベル、楽天証券、楽天銀行、そして楽天モバイル。あーあとは楽天マート(旧称セイユーネットスーパー)もか。

仕事では経費で落とせる1年分一括払いの某wifiルーターを使っているけれどもこれはいろいろと不便。個人的には楽天wifiで当分不満無いわー。

アジト移転でいろいろ金を使ってしまったからしばらくは節約する。

楽天ポケット続報

浅草の憂鬱

引っ越してきたばかりの町が楽しげに見えるのはその町のことをまだあまり知らないからだ。その町のことを知れば知るほど、好きなことと同時に嫌いなことが増えていき、いくら好きなことがあっても嫌いなことのせいでその町に住みたくなくなるかもしれない。

今まで私の中で繰り返された周期を見るに私が浅草に住んでいられるのもせいぜい3年か4年だと思う。

浅草のどこが嫌いかといえばまずあの人混み、喫煙者の多さ、自転車乗りの多さ、ガソリン車の排気ガス、とにかく人が多すぎる上に、インバウンドはともかくとしてあの場外馬券場が良くない。浅草は永久に私の好きな町に変わってくれないだろうから私が去るしかない。

浅草寺にはあちこちに喫煙所がある。囲いや煙突があるわけではない。ただ真っ平らなところが喫煙所に指定されているに過ぎない。路上喫煙者は場外馬券場の裏通り、特につくばエクスプレスA1出口すぐの六区横丁辺りに群れているので、土日はここらに近づくわけにはいかない。

今やパチンコ屋ですら禁煙になったというのに未だにこんなにタバコを吸う人が多いのはどうしたことか。いや、喫煙者はもうすでに相当減っているはずなのだが、その社会的少数派に追い詰められ絶滅危惧種であるはずの喫煙者を、それ以外の多数派の非喫煙者はなんとなく許容してしまい、喫煙者は必死で自分の権利を守ろうとするせいで、状況はなかなか変化しない。競馬にしてもあれのなにがそんなに面白いのかまるで気がしれない。株でもやれば良いのにと思う。私は決してEV推しではないが、街中はEVに限るとかできないのだろうか。ディーゼル車はすでに都心を迂回するようになっているのではないのか。

LUUP とか言うレンタル電気自転車は確かにむかつくし電動アシスト自転車は極めて危険で、いつ人を轢き殺すかしれないから自分では決して乗るまいと思うがしかしあれのおかげで多少はガソリンで走る原動機付自転車つまりゲンチャは減りつつあるに違いない。あんなうるさくて臭い乗り物はさっさと滅んでしまったほうが良い。