Macを自分の仕事のサポート対象にするかしないかということでは、できればしたくないと思っていたのだが、抵抗することをやめることにした。つまり、ある一定の、自己責任の範囲で、受け入れることにした。そのために自分もMacユーザーになることにした。
私はMacはずっと使ってなかった。ちょっと使ってみようかなと思ったのは2002年くらい、MacOS9の頃だったが、使い始めてとたんに嫌いになった。文字をコピペするときフォントや色やその他すべてのスタイルごとコピペしてしまうのがとても気持ち悪かった。こんなGUIは使いたくないと思った。スタイル無しで文字だけコピペする方法はあったのかもしれないが、ともかくあのUIが全く好きになれなかったし、そういうグラフィックデザインの仕事をする人にはアリっちゃアリかもしれないが自分には絶対無理だと思った。
その後windowsやlinuxもMacOS的UIを取り入れることになったんだが、ともかくMacはすべてが気に入らない。まずもってあのスティーブジョブスが気に入らないし、教祖様の取り巻き連中が気に入らないし、プロプライエタリなUnixという概念が気に入らないし、薄っぺらなキーボード、米粒が付いた餅みたいなマウスが気に入らない。
Macbookはキーボードとパッドが気に入らないしわざわざつなぐのもUSB-Cでめんどくさいし、とにかくMacbookは持ってはいたものの、これでMacユーザーになるのは不可能だと思ったので、Mac mini を買った。ところがまず、マウスとキーボードの設定でさんざんいらつかされた。しかしちゃんと設定したので今はかなり大丈夫になった。Macが嫌いというのは95%くらいは脊髄に由来していると思う。大脳皮質に関わるところはそんな多くないってことに気づいた。
MacOSはプロプライエタリなOSなのだが、ここにいろんなツールを入れて、Linuxみたいな使い方をしている人もいるらしい。確かにLinuxのGUIは未だに非常にpoorなので、MacOSのほうがまだましだという人は一定数いるのかもしれない。私ならどちらかといえばLinuxの非力なGUIを我慢して使うほうを選ぶが。それでOSはプロプライエタリなんだがそこでオープンソースのGNUとかGithubなんかを使う技はあるっちゃあるらしい。しかしその根底にあるXcodeがプロプライエタリで、クレジットカード登録してAppleIDを取得しなきゃ使えない。オープンソースかプロプライエタリかなんか気にすることないじゃないか、クレジットカード登録強制なんてどうでも良いじゃないかって思うかもしれんが、私にとってはどうでも良くはないんだなってことに今回我ながら気づいた。
Linuxは基本オープンソースでそこに多少プロプライエタリが混ざってもええよというスタンスだ。私にとっては住み心地が良い。これがFreeBSD や GNU OS みたいに何がなんでも純血オープンソースとか言われると私はたぶんそんな世界には住めないと思う。
Windowsは完全にプロプライエタリなんであとはマイクロソフト様の努力次第と思ってる。もし Gabe Newell が元マイクロソフトの社員で Valueを創設して、Windowsをゲームマシンにしてくれていないかったら、私はもっとwindowsを憎んでいただろうと思う。Gabe Newellはwindowsの救い主だ。ビルゲイツはどう思ったかしらんが windows はゲーム文化を育ててくれたというただそれだけで敬意を払うに価する。Macにはそれが無い。まったく欠落している。
linux だと apt や yum があってすぐにコマンドラインでソフトのインストールや更新ができるが、それと同じようなことを MacOS でやろうとするとまず AppleID、次に xcode、次に homebrew、次に github に精通しないと何にもできないらしい。マゾか。キーボードもMac信者らはMac純正のペラペラのキーボードを唯々諾々として使い、ピカピカ光るゲーミングPCをせせら笑っているらしい。