氷川清話

投稿者: | 2004年2月15日

氷川清話もじっくり読むとなかなか面白い。
勝海舟も面白いが、江藤淳の意気込みがまたすごい。

> 全体大きな人物といふものは、そんなに早く顕れるものではないヨ。
通例は百年の後だ。
今一層大きな人物になると、二百年か三百年の後だ。
それも顕れるといつたところで、今のやうに自叙伝の力や、
何かによって顕れるのではない。
二、三百年も経つと、ちやうどそのくらゐ大きい人物が、
再び出るぢや。
其奴が後先の事を考へて見て居るうちに、
二、三百年も前に、ちやうど自分の意見と同じ意見を持つて居た人を見出すぢや。
そこで其奴が驚いて、成程えらい人間が居たな。
二、三百年も前に、今、自分が抱いて居る意見と、同じ意見を抱いて居たな、
これは感心な人物だと、騒ぎ出すやうになつて、それで世に知れて来るのだヨ。
知己を千載の下に待つといふのは、この事サ。

今の人間はどうだ、そんな奴は、一人も居るまいがノ。
今の事は今知れて、
今の人に誉められなくては、承知しないといふ尻の孔の小さい奴ばかりだらう。

まったくそのとおりだヨ(笑)。
中途半端に有名になって、数十年で忘れられるくらいならば、
あくせくせず自分の好き勝手やった方がましだろう。

白南準は「芸術家には誰でもなれる」と言ったが、
誰もが白南準になれるわけではないのだがノー。

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