Audible でドクターノオを聞いて、改めて Blu-ray でドクターノオを見直しているんだが、原作の小説ではベレッタをワルサーに代えさせるシーンだけでものすごく長い記述をしている。
映画ではベレッタは弾詰まり、あるいは不発だったから、ワルサーに代えろと言っているのだがそれではまるでベレッタは弾詰まりを起こすちゃちな銃のような言い方だ。
原作では、ジェームスボンドがベレッタにサイレンサーをつけてそれが服にひっかかって撃つのが遅れた、と言っているのであり、ベレッタの性能のせいだとは言ってない。
女性の護身用に作られた、コンシールド拳銃のベレッタに、サイレンサーをつければ、ポケットの中でひっかかってしまう。そういうこねたをイアンフレミングは長々と描写してて、これはもう映画ではそういうニュアンスはまったく伝わらない。
原作にはマネーペニーも出てこないようだ。映画では007は女たらしな男となっているがイアンフレミングの意図ではなさそうだ。
Visited 3 times, 1 visit(s) today