いろいろ手を広げすぎてもうわけわかめ。
新編国歌大観を図書館で見ておなかいっぱいになった。
しかし、これにも載ってない歌もたくさんあるんだろうな。
めんどうだ。
丸谷才一「後鳥羽院」読む。
目のつけどころは良いんだろうなと思う。
歴代天皇の中で後鳥羽院ほどの歌詠みはいなかったわけだし。
あとがきの、国学院大学の教員になったいきさつなどが割と面白かった。
英文科を卒業し「国文学を読もうとする英語教師」のためにあれこれと便宜をはかってくれる国文科の同僚たち、等々。
なんというか、Aという人が歌をこう解釈し、
Bという人はこう解釈し、著者はこう解釈した。
しかし、ほんとうはどうだかわからない。というのがこの種の本であり、
ある意味「逆接の日本史」なんかと同じで、
なるほどそんな解釈の仕方もあったか、というだけで、結局歴史の謎は解けないままで、
読後に釈然としない気持ちが残る。
しかし文芸評論なんてものは小林秀雄にしろなんにしろそんなものなのだろう。
読者はただそれをおもしろがれば良いわけだ。
2004年に第二版が出ているようだ。はて。
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