さりゆく春は惜しむのみかは

> 花は散りかつはかへでの葉ぞ生ふるさりゆく春は惜しむのみかは

> ひかりみちなべて木の葉はあをみゆく散る花惜しむこころはあれど

さて、「惜しむのみかは」で検索してみると、あるある。
俊恵

> 花の色を惜しむのみかは山里はいつかはひと目またも見るべき

花だけでなく山里全体が惜しいという意味だろう。

寂蓮法師

> 散らぬまぞ人も泊まらむ春風をいとふは花を惜しむのみかは

花だけでなく人も惜しいという意味。
ふーむ。

花見して、寒き雨がちなるを

> 花を見て浮かるる民を諫むるかみそぎせよとや春雨の降る

ソメイヨシノを

> 浮かれ世はあだなる花に染まりけり国つみおやのとがめやはせむ

ヤマザクラを

> おほかたの山の木立ちに色そへてほのかににほふ山ざくら花

> 尾根道をたどれば生ふる山ざくら昔は花もかくや見にけむ

畑に居る鳩を

> 春さりてうちかへされし山畑に鳩は群れゐて土あさるらし

ふと

> もろもろの花は土より咲き出でて散ればふたたび土となるらし

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