fj.soc.war-and-peace

fj.soc.war-and-peace というところをのぞいてみたら,
竹島の話ばかりしている.
fj.soc.culture.chinese では,英語で連日,
台湾と中国の話をしてるのに,
日本人はいったい何をやってるんだろう.
ようするに,
連中はマスコミが垂れ流していることを反復することしかできなくて,
up to date な応用問題はまるで手に負えないのだろう.
そんなことで,有事にはどうするつもりなんだろうな.
fj.soc.culture.chinese では「中国と台湾が一戦交えたら」という話が毎日何百通も投稿されているのに
(無論 soc.culture.china とかとの crosspost で,具体的には、
台湾は中国の一部であるべきかどうか,という観念論が基調ではあるが),
主役であるはずの日本人は圧倒されて完全に沈黙している.
普段は声がでかい分よけいに哀れだ.
連中は結局,古文書にはこうこうこういう風に書いてあったとか,
そういう死んでる話題についてしか話ができないのだ.

3月14日,中国が実弾演習した日には,米軍と自衛隊が,
中国軍の奇襲的な軍事侵攻に備えて厳戒体制をとっていたのだそうだ.
中国軍は実際,周りで威嚇してやらないと,
ベトナムのときのようにだらだらと軍事侵攻してしまうのである.
適切な処置だったと思う.
私はアダムに,
「中国軍が台湾を攻めたらアメリカ軍と日本軍が台湾を支援するはずだから中国軍が台湾を攻めるはずはない」といっていたのだが,やはりという感じであった.
実際,朝鮮戦争当時はさておき,今現実に中国と台湾が全面戦争になったらおおごとであるから,
今のところは中国人のメンタリティというものをできるだけ正確に把握して,
威嚇するなりなんなりしてそうならないようにするしかない.
そして,実際に中国が侵攻してきたら,日米連合軍が速やかに介入して,中国軍をおっぱらう,
というシナリオしかあり得ないだろう
(今の台湾軍は昔の国民党軍ほど弱くはないだろうから,自力で人民解放軍に勝つ可能性もあるとは思うのだが).

そもそも今の中国軍なんてのは全然脅威ではない.
問題なのは,今中国を刺激することで,
十年後,二十年後に中国の経済力がいまよりはるかに強くなったときに,根にもって復讐でもしないかということである
(中国と日本,アメリカとの「相対的」な国力の違いが縮まるかどうかというのはまた別問題なのだが.
それから,日本人は日清・日露戦争なんかみてわかるように明らかに根に持つタイプだが,中国人はそうでもないかもしれない).
そうならないためにも,できるだけ中国を刺激しないのがよい.
台湾という存在は,実際アメリカの内政干渉以外の何ものでもない.
アメリカはやっぱり台湾びいきだったこと,
いざとなれば台湾を支援することが今度のことではっきりした.
そうはいっても中国を刺激するのは損だから,ぎりぎりまでしらんぷりしていたのだろう.

しかし,今回中国が軍事演習のふりをして侵攻したってそれは奇襲でもなんでもない.
周辺諸国に行動パターンを完全に読まれていちゃ奇襲とは言えない.

中国軍の行動パターンというのは,多分こうだろう.
つまり,何か気にいらないことがあればまず威嚇してみる.
日本みたいに弱腰なところはどしどし威嚇する.
アメリカみたいに戦争慣れしてるところは,
ただ威嚇しても効果ないから,弱みをついてくる.
進出企業を締め出すぞとか.

次に,国境あたりに軍を集めて演習する.
威嚇して相手がびびってるようだと,さらに威嚇する.

ここで一旦,国際世論なんか気にしてみる.
国際世論が自分に不利なようだと,
これは国内問題だとか,内政干渉だとか相手を批判してみる.

アメリカあたりの大国が,本気で介入しようという意志を見せていると,そのまま「ただの演習」だったことにして,
面子をつぶさないように撤退する.
大国の介入がなさそうだと,「演習中の事故」をよそおって戦争に突入する.

少なくともいままでの中国の動き方というのはこんな風である.
その行動パターンは,「義和団事件」や「阿片戦争」のころからあまり変わってないとも言える.
あくまでも国際社会の力関係を意識した上での動き方であり,
諸国の出方をうかがいながら少しずつ行動する臆病な国なのである.
だから,周辺諸国は毅然とした態度を示さなくてはだめだ.

中国と台湾

アダムは今月中に中国が台湾をミサイルで攻撃するという.今月中に中国と台湾が戦争を始めるかどうかという話であるが,第二次大戦後,中国が攻めた国といえば韓国,チベット,ベトナムで,いずれも地続きで,わーーと人海戦術で攻めたのである.そのうち本当の意味で勝てたのはチベットくらいしかないのである.台湾は韓国くらいには強いであろう.戦争しても勝てるかどうかわからないような相手と戦争するとは思えない.それに,台湾もミサイルは持っていて,上海はおろか武漢まで届くのだそうだ.中国が台北にミサイルをうちこめば台湾も上海にミサイルをうちこむだろう.どちらも被害甚大である.ベトナムを攻めてたころの中国には失うものなどなかったが,今の中国には戦争を仕掛けたことで失うものが多すぎる.だから戦争なんておこりようがないのである.中国はソビエトと同じで自分よりずっと弱い国しか攻撃しない.歴史的に.と思うのだが.

それに,攻めるぞ攻めるぞといってるときは攻めないで,黙っているときに急に攻めるのが戦争というものだ.そもそも奇襲なんてことができる国は50年前のドイツと日本くらいだ.アメリカなんかは,あれは議会でさんざん議論してからしか戦争ができないから,短期決戦はできるかもしれないが,奇襲なんてことはやりたくてもできない国である.そもそもアメリカは奇襲が下手なうえに,失敗すれば国民に批判されるから正攻法でやるしかないのである.アメリカなら,議会で戦争しますよ,と決まれば本当に戦争するだろう.だが,中国なら,人民会議で戦争するぞ,と言っていても戦争するとは限らない.それだけならただの脅しにすぎない.中国が戦争しようと思ってるなら,黙って国境に軍を集めるだろう.

何かで読んだ話だが,中国と台湾の関係にアメリカは介入するかどうか,という質問に対して,アメリカは介入しないと言えば中国は野心を抱くかもしれない.朝鮮戦争のときがそうだった.助けると言えば台湾は安心して中国を挑発するだろう.だから,アメリカの態度が不確定であることが平和をもたらすのだ,とアメリカの政府高官がこたえたという.一般人にはしり得ない駆け引きがあるに違いない(新聞の小さな記事まで注意深く読んでいるとある程度まではわかると思うのだが).

※アダムというのは当時同僚だったポーランド人。

新聞250年分

日経に,富士通研で,1秒間に1テラビットの光通信に成功したという記事が載っているのだが,
1テラビットというのが新聞250年分に相当するのだそうだ.
10の12乗を250で割り,さらに365で割り,さらに8で割ると約137万(バイト)になる.
新聞1部で約1メガバイト程度ということか.
フロッピ1一枚にしかならないが,そんなもんなんだろうかな.
グラフとか図とか,イラストとか,色刷ページとか,レイアウトとかフォント指定とかはどうなるんだろうな.
不思議な計算の仕方だ.

一日飯盒一杯

「広報東京都」という新聞に水木しげるの話が載っていた.
戦争中一日に飯盒一杯しか食べられなかったそうである.
飯盒一杯というのはどのくらいなのだろうか.
まさか半合ということはあるまいが.
一日にそれだけしか食べなければきっと痩せるだろう.

フランス公務員ストライキ顛末

フランスでは公務員が派手なストライキを打っていたので,これは面白い見ものだと思ってたら,いつの間にか終わってしまったらしい.日経あたりにまとまったサマリーが載るかなと思ってたら待てど暮らせど (笑) 出てこないので,自分でまとめることにした.

日本のマスコミもおかしなもんで,「交通機関がマヒしたパリ市」みたいな記事は写真入りで報道するくせに,「ストが収束した理由」とか「経過のまとめと考察」とか「公務員のストの是非」とかそういう肝心なことについてフォローがないのはけしからんではないか.と,怒っているのは私だけなのか…ぶつぶつ.

◆ 発端 ◆

11月半ばにジュペ首相が社会保障改革法案を発表. EU統合をひかえて,財政を圧迫している福祉を切捨てるのが目的.

◆ 主役は国鉄 ◆

ストは国鉄から始まり,大都市の地下鉄,バス,電力,郵便に拡大. 12月4日には消防署,病院,税関,公立学校,国有銀行,保険会社なども参加して警察などの例外を除いてほとんどの公務員がストに参加し,大騒ぎになった.またフランス全土で学生・民間労働者を含む大規模デモが発生.民間企業にもスト参加を呼びかける.多大の不便を強いられているにもかかわらず,世論調査では国民の2/3がストを支持しているっていうんだから恐れ入るなぁ.「国鉄スト」というと私には嫌悪感しかないんだが.

◆ 深刻化 ◆

シャルル・ドゴール空港では管制塔がスト.ガソリン・スタンドではガソリン売り切れ.スーパーでは買い占め.デモのため中央銀行封鎖.エールフランスなど航空会社ストに突入.国内便,国際便とも混乱.などなど.

◆ 政府の譲歩とスト終結見通し ◆

11日政府労組間の協議開始. 12日ジュペ首相は国鉄職員に対する退職年金支給時期繰上げ等を盛り込んだ国鉄改革案を全面凍結.労組は社会保障制度全体の撤回を求めるが, 15日国鉄職員の過半数がスト中止を支持.スト終結への見通しが出る.

◆ というわけで ◆

さまざまな後遺症は残しつつ,結局ストは収まり,ジュペ首相は国鉄改革を棚上げにしただけで,社会保障改革全体は守り抜いた形になった.国鉄は,率先してストを始めたからか,或いは「抜け駆け」というべきか,政府に自分の要求を入れさせることができたが,追随した他の公共機関はなんのためにストやらかしたのかわけわからんというところか.また,いろいろ批判されてはいるが,ジュペ首相は難局をうまくさばいたというので株を上げたのではないか.

しかし,フランスで国鉄民営化なんてやろうとしたらどんな大混乱になるのかねぇ.

白子

白子が旬らしいので良く食べるのである.
白子というと,鱈の白子だと思ったら,こないだは鮭の白子というのもたべたのである.
普通の (鱈の?) 白子はひだひだが一杯入ったやつだが,鮭の白子は (ちょうどゆでたタラコのように) ストンとしていて少し歯応えがある.
鱈の白子の方がおいしいと思うなっ.

或日,昼頃,可愛かずみ

がテレビに出ていた.なんか土くれの入ったシャーレもって技術者みたいな人の説明を聞いていたのだが,そのシャーレが画面一杯にズームされ,同時に可愛かずみの爪も画面一杯にズームされた.「おおっ!!可愛かずみの爪の超アップだ!」と喜んだのは私だけだったろうか.

ふたごのピータン

きのうとある居酒屋でピータンを注文したら,なんと黄身が二つ入っているやつだった.ピータンじたいあまり普段は食べないが (というか,居酒屋にピータンがあるのは珍しい),黄身二つというのは初めて食べた.もちろん,黄身といっても例のように,濃い藍色になっていたが.

ピータンを食べながらビールを飲むと口のなかがなんとなく甘ったるくておいしくないことがわかった.

上海交通大学に見学にいったときのこと,構内の掲示板にいろいろな新聞がはってあった.壁新聞がはってあるのではなくて,普通の新聞をばらして一面ずつ順にならべてはってあるのである.日経の本社ビルの壁にも日経新聞が同じようにはってあるよね.

掲示板の前を歩きながら読んでいくのだが,人民日報だけは誰も読まないらしくて,前に誰も立っていなかった.人民日報はうそばかり書いてあるので,誰も読まないのだそうである .

ある中国人の話であるが,かつて人民日報は,日付と天気予報以外はうそばかり書いてあった.そのうち,天気予報もうそを書くようになった.というのも,その日の最高気温が 35度以上になると会社が休みになる決まりなので,記事をごまかしたのだそうだ.そのうち,日付も間違ってしまったので,人民日報には何一つ本当のことは書いてないことになってしまったそうだ.

武漢ではいまでも人民服を着ている人が結構いる.昔,友人が高校の修学旅行で中国にいったときに,おみやげで人民服を買ってきてもらったことがある.その服はもともと小さかったのか,洗ってるうちに縮んだのかして,着れなくなってしまった.去年北京にいったときには,それほど人民服を欲しいとは思わなかったのだが,今回はまた欲しくなって,特に灰色の人民服が欲しくて,武漢と上海でいろいろと探してもらったのだが,もはやどこにもなくて手に入らないとのことだった.

ちなみに「人民服」という名称は中国にはなくて,あれは孫文がデザインしたので,「中山服」(中山は孫文の号)というのだそうだ.人民服を着て道を歩いている人を指さしながら,「毛沢東が着てた服」といって初めて通じた.

上海帰りの

去年北京を見て,今年は台北を見てたので,上海もたいしたことはあるまいとタカをくくっていたのだが,上海は北京の十倍,いや百倍はきれいだし,台北よりも資本主義的に見えた.台北はゴミゴミしてたが,上海にはなんとなく余裕さえ見えた.これは誇張でもお世辞でもなく,私の観察によるところの率直な感想だ.上海はおそらく二・三年で東京並になるだろう.

上海経由で武漢にいったのだが,武漢は北京によく似た雰囲気の都市であった.つまり人民中国的な雰囲気の都市だった.上海はどうやら中国の都市の中では別格らしい.

それで,どうして上海がこのように独り中国の中で富み栄えており,しかもこのような自由な雰囲気に満ちているのか,という疑問が湧いてきた.

上海浦東区のだだっぴろい特別区を見学に行った.ここに免税などの優遇措置でもって外国企業の工場を誘致しようというわけだ.既に日立や松下などの参入が決っているという.「もしあなたがソニーの社長なら投資しますか?」と質問された.そのとき私は,

* 中国は大きなプロジェクトが好きな国だが,必ずしも成功してるとは限らない.国家プロジェクトではなく,民間の個々の自由な活動にまかせるべきではないのか.
* 広東の経済特別区(深圳など)の優遇措置は撤廃という噂が流れており,一応の成功は収めたものの,投資額は減少し,他に移転する企業が増えている.上海でも,初めのうちは優遇措置で外国企業を誘致しておいて,うまくいきだしたら規制を強めるのではないか.
* 外国資本の投資に依存していては,中国市場が大きければ大きいほど中国は損をするのではないか.
* 上海は,中国の中では一番物価の高いところだろう.安い製品を作るなら,上海でなくて他の地域や他の国に工場を作るべきではないか.

などと思った.この特別区はなりはでかくて立派だが,結局それほど工場は入らないのではないか.それにしてもこの投資の仕方は気違いじみているなぁ,と思ったものだ.

で,それからいろいろと調べてみたのだが,この一見無謀に見えるプロジェクトだが,実は今の国家主席,上海出身であり,上海交通大学出であり,元上海市長であった江沢民の,上海を経済的な首都にしようという政策によるものらしいということがだいたいわかってきた.おおすじでは,

* 北京はひきつづき政治的首都として残す.
* 現在再開発中の上海浦東区を特別区とし,外国企業の工場を誘致する.
* 市内に外国銀行を誘致して香港以上の金融センターとする.
* 広東の経済特別区の優遇措置は暫時撤廃する.

らしい.

香港は欧米諸国の干渉が多くて中国の思い通りにならないので,香港の機能をまるごと上海にもってきて,さらに広東優遇もやめて,上海に一元化しようということのようだ.上海はかつて世界の金融センターだったことがあり,なんとなく自由な雰囲気が残っているので,もしかするとうまくいくのかもしれない.

人民中国は,文革のおり,字画を減らした簡体字というものを考案して以後ずっとその字体を使っているものとばかり思っていた.この簡体字というものはあまり美的センスというものを考慮していないような気がするし,フォント作りも真面目にやってないような気がするし,手書きで書くときにも気合いが入らないのではないかという気がする.北京は町中にほとんど活字のない町であった.一回ごとに書き手の気分で手書きしてるような,そういう道路標識が多かった.きくところによれば,橋や道路の名前は,偉い政治家に頼んで書いてもらうのだそうな.台北に行ったときには,旧字体の美しい活字が町にあふれていて,とても美しく見えたものだった.ところが今回,上海と武漢に行ってみると,簡体字とともに旧字体もかなり使われていることがわかった.活字による道路標識も至るところでみられた.「なぜ簡体字を使わないのか,簡体字を使わなくても政府は文句をいわないのか」と尋ねてみたところ,「文化大革命はもう終った」とのことであった.北京は,いまだに毛沢東の肖像が睨みをきかす町なので,簡体字を使い続けているのだろう.

ボブ・マーリィ

ある飲み屋の女の子にTシャツを買ってやるという約束をした.ある日散歩してたときに道端でTシャツを売っていたので買うことにした.「ダザイ治」とかださいのもあったが,「チェ・ゲバラ」と「ホー・チミン」のTシャツが気にいったので,それを自分の分と女の子の分と買うとして,女の子は「チェ・ゲバラ」よりも「ホー・チミン」の方がいいかと思って,「チェ・ゲバラ」はLで,「ホー・チミン」はMを買おうとした.ところが道端でTシャツを売っている兄ちゃんが言うには,「ホー・チミン」はいろんなサイズのがあるが,「チェ・ゲバラ」はMしかないという.しかたなく「ホー・チミン」はLのにして自分で着ることにし,「チェ・ゲバラ」はMにしてプレゼントにすることにした.

一応形だけどちらがいいか飲み屋の女の子に聞いたら,予想に反して「ゲバラ」の方がいいという.「ゲバラ」のどこがいいのだろう?ありがたくもらうふりだけしてるのだろうか?と思ったら,「ボブマレー」みたいでけっこう気にいったのだそうだ.

「ボブマレー」って誰?

ソリみたいなやつ?それは「ボブスレー」.

ふとその週の「ぴあ」の表紙をみたら,そのレゲエのおじさんが実は「ボブマレー (ボブ・マーリィ) 」であった.

というわけで,結論はいまどきの女の子はゲリラとレゲエの区別もつかないから,ゲリラのTシャツをあげるときっと喜ぶであろう.ということであった.

ちなみに,気に入らないTシャツをもらったらどうするかと聞いたら,ネマキにするのだそうだ.