渡り職人

投稿者: | 2021年1月3日

中国で研究者になるというのが流行りらしいが、ケースバイケースではなかろうか。研究者というのは本来は渡り職人みたいなもので、中国だろうがアメリカだろうがヨーロッパだろうが世界中、あるいは日本国内でも、渡り歩くので良いと思う。
しかしながら年を取ってくるとそういつまでも転がる石みたいなことは(生涯年収的に)できないからどこかに落ち着くとなると、自分にとってそれなりに住みやすいところに住むしかなかろう。
中国に数年腰掛けるだけなら行けばいいんだろうが、そんな簡単に縁を切ることができるのだろうか。いろいろリスクがありそうだ。研究者が渡り職人であるためには労働市場の流動性が必要なわけだが(日本にはそもそもそれが無い)、中国に行って簡単に転職したり帰国したりできるんだろうか。
小説もブログも同じだが、何年も書きためてみなくてはわからんことは多い。長期的にみたときにふらっと中国に行ってそれで大丈夫なのだろうか。とは思わないのだろうか。
あとわざわざ中国が引き抜きにくるにはいろんな理由があるはずで、それをわかった上で引き抜かれようというのは、いろいろモラル的にはどうかと思う。
いずれにしてもマジで必要とされている人ならどこへでも行けるはず。もっと露骨に言えば、日本だけじゃない、アメリカでもヨーロッパでも相手にされなかったから中国に拾ってもらったんでしょ、としか思えない。
もひとつ。中国のアカデミズムは今やすでに世界最高水準だ、という評価には疑問を感じる。論文数や特許件数なんてのは、あれは商売と同じでマーケティングさえすればいくらでも水増しできるものだ。正味ははたしてどれほどだろうか。

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