向島の居酒屋

twitterやgoogle mapsのレビューなどでやたらとやらかしている居酒屋が向島にあり怖いもの見たさでそこへ行ってみようと思い立った。押上に降りたって google maps で道順を調べていると、10年前私はこの店を訪れたことがあるとgoogle mapsが言う。2014年12月20日に訪問したという。はて。2014年12月の日記を見てみたが、帯状疱疹に罹ったなどということは書いているが、向島に行ったかどうかなんてことは書いていない。

これまでの経験上、google様が嘘を言うはずがない。私が酔っ払ってどこをほっつき歩いたか翌日忘れてしまったときもgoogle様は覚えている。ここに私が訪問したとgoogle様が言うからには30分かそこらは滞在したはずだ。

その店に入ってみて、その店の間取りを見て思い出した。確かに私はこの店に来たことがある。たまたま向島あたりに当時住んでいた友人が面白い店だというので連れて行かれたのだった。名前までは全然記憶に無い。なんだかいきなりカウンターの狭苦しい席に座らされて、居心地が悪かったのですぐに出たのだった。今回もやはり同じように狭苦しいカウンター席に座らされて非常に居心地は悪い。本日のおすすめのメニューがあるというのだがどこにあるのかわからない。五分くらい店の中を見回してみたがわからなかった。

とりあえず適当に飲み食いし始めたら、カウンターの中にホワイトボードがかかっていてここに書かれているものが本日のおすすめであるらしいということに気付いた。もう一個、同じようなホワイトボードが私からは死角の位置にあるらしいことは常連らの挙動でわかった。

なるほど酒は安くてうまい。おすすめの刺身も安くてうまい。

だがしかしこの店は私には完全にNGである。一見の客に対してあまりにも不親切だ。

なぜ一言「今日のおすすめはどこですか」と訊かなかったかといえば、何かを話しかけることがためらわれるオーラを店員が発しているからだ。とにかく憮然としている。客を敵か何かと認識しているように感じる。

店主にも店員にも愛想というものがない。私が10年前に来たときと何も変わってない。私をこの店に連れてきた友人は、昔は良い店だったのだが、吉田類の番組に出てから人気が出て変わった、などと言っていた。

おそらく昔から愛想の無い店だったのだろうが、町内の客しか来なかった頃にはそれなりにまともな店だったのだろう。よそから大勢客が来るようになって接客の限界を超えてしまった、あるいは勘違いしてしまった店に思える。アンチがいるのはまったく当然だし、こういう店にファンが付くというのもわからんではない(頑固ラーメン屋の常連みたいな)。

一見の客に無愛想な店に対して私は理解を示すつもりはまったくない。店が客を選べるように客も店を選べるのだから、私は選ばないだけだ。理由は不愉快だからだ。おそらくどんなにうまくて安い店でも不愉快ならばその店には行かない。多少金を払っても自分にとって愉快な店に行くに決まってる。癖の強いラーメン屋に行きたくないのもそのため。高級寿司店やフランス料理屋や名の通った名店に行きたくないのもそのため。食わせてやってるんだからありがたく思えみたいな店には絶対行きたくない。

また私は、立ち飲みの店は狭くても平気だが、座る店の場合席が狭苦しいのは嫌いだ。わざわざここまで来るモチベーションもない。職場の近くや浅草あたりで飲んだほうが全然ましだ。

とはいえ逆に、店員が最初に長々と店のシステムを説明し始める店もめんどくさくて嫌だ。自分で焼いたりする店では仕方ないのかもしれないが、わけのわからないコンセプトに縛られた店には行きたくない。あとなんかやたらと張り紙とか命令とかが多い店(これまたラーメン屋に多い)も嫌だよなあ。

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