魯迅を読んでいる。
割と面白い。
電車の中にいて周りにたくさん人間がいるのが不思議な感じになる。
人間がいるのが当たり前なのだが、小説によって完全に異世界に連れて行かれてしまうのだろう。
阿Q正伝、故郷、孔子己などは読んだ記憶がある。
たぶん、教科書に載っていたのではなかろうか。
少し調べてみるとわかるがこれらは、魯迅の一番初期の作品(38才頃。ただし、32才のときに『懐旧』という小説を発表しているようだ)で、
社会的な影響力も大きかったようだが、
必ずしも、すごく面白くはない。
やはり初期の作品で狂人日記も今回読んでみたが、さほどでもない。
たぶんまだ書き慣れてなかったのではないか。
こういうのを高校の教科書に載せても生徒はおもしろがらないと思うよ。
他にもっといいのがあるのに、と思う。
四十代半ば頃、1925年とか1926年頃に書いたものがすごく面白いと感じた。
孤独者、眉間尺、祝福、藤野先生など。
藤野先生は、やはり読んだ記憶がある。これも教科書か。
必ず文末に日付が記してあるから、何歳の頃書いたかわかって便利だ。
結構短い期間に集中して書いている。
眉間尺(または「鋳剣」)は中国の昔の伝奇小説([干将・莫耶](http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B2%E5%B0%86%E3%83%BB%E8%8E%AB%E8%80%B6))を題材にしたものであり、
中島敦の「山月記」のようなものか。まあふつうこんなへんてこりんなストーリー、現代人は思いつかんわな。
途中になんか変な歌が出てくる([原文](http://zh.wikisource.org/wiki/%E9%91%84%E5%8A%8D))。
哈哈愛兮愛乎愛乎!
愛青劍兮一個仇人自屠。
夥頤連翩兮多少一夫。
一夫愛青劍兮嗚呼不孤。
頭換頭兮兩個仇人自屠。
一夫則無兮愛乎嗚呼!
愛乎嗚呼兮嗚呼阿呼,
阿呼嗚呼兮嗚呼嗚呼!
「奔月」は[嫦娥奔月](http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AB%A6%E5%A8%A5%E5%A5%94%E6%9C%88)のことで、
たまたまこないだ調べた[碧海青天夜夜心](/?p=10880)の元ネタ。
こちらは大して面白くもない。解説を読んでもピンとこないし。
ただ書きたかったから書いた、のだろうか。
体重が一時期よりも15kgも減ってこれからも減る傾向にある。
ビールが苦くてまずく感じるようになった。
日本酒はとてもうまく感じるのだが、
日本酒を飲んでしまうと、体重が少なくなったせいか、
一気に良いが回って自制心を失ってしまうようだ。
ビールかウーロン割りみたいなものをちびちび飲んでいればそんなことにはならないが、
今度は酔えなくて発散できない。
体の脂肪というものが、血中アルコール濃度というものの変動を抑えていてくれてたのだと思う。
痩せるというのも実にめんどうだ。
[窩窩頭](http://pekingpanda171.blog.shinobi.jp/Entry/125/)。
何かほかの小説で読んだことがあるのだが思い出せない。