岩波古語辞典には「さみだれが降って暗い空」のことだとあるが、
思うに、ちょうど夏至の一番夜が短い頃の夜を言うのではあるまいか。
夜が短いのでほととぎすが鳴く時間も少ないとか。
寝覚めしたりうたたねしたりするとあっという間に朝になってしまうとか。
そういう意味ではないか。
> さつきやみみじかき夜半のうたたねに花橘のそでに涼しき
> さつきやみ倉橋山のほととぎすおぼつかなくも鳴きわたるかな
> さつきやみ子恋ひの森のほととぎす人知れずのみ鳴きわたるかな
伊豆山神社の杜にはいまもほととぎすが鳴いているのだろうか。
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